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彼と初めて会ったのがこの海で、始めの頃はただ憧れるような存在だったんだと思う。
時間とともに気持ちは強くなっていった。
病弱で学校に行ってない私を気遣ってか彼は週に2〜3日は来るようになった。
病院での生活しか知らない私に彼は、いろんな話をしてくれた。
それは私にとってとても刺激的なことで、5年たった今でも
記憶が鮮明に残っている。

ある日夜中に病院をこっそり抜け出し彼に会いに行った事がある。
そのとき彼は初めて私にキスをした。
余りに急だったので、びっくりして頭の中が真っ白になった。
鼓動はどんどん早くなり、どうしていいのかわからなかった。
しばらく沈黙が続き、彼は「ごめん」と言って走っていった。
お互い何かを言いかけたまま何も話せなっかった。
最後に見た彼の表情はとても悲しげで、辛そうだった。
あれから5年経つが、その日から彼の姿を見たことは一度もない。
それでも私は、何かに行き詰ったり落ち込んだ時は、
必ずこの海に来る。
きっと何処かで彼も同じように私の事を考えてるんじゃないかと
心のどこかで今でも思っているから。
2008.07.06
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2008.06.30
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